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電子スピンが特殊な配列パターンをとったり、電子密度が一風変わった空間分布をとると、何か面白いことが起きるのではないか? 当研究室では、このような興味のもとで、物質機能の開拓を行っています。 研究の流れは、以下のようになります。 1.物質探索、物質設計:データベースなどを参考にして、狙いの電子スピン配列や電子密度分布が実現しそうな物質を作る。 2.量子ビーム測定:放射光や中性子を使って、電子スピン配列や電子密度分布を調べる。 3.物質機能の測定:電子スピン配列や電子密度分布から予測される現象が本当に発現するかどうかを調べる。 具体的な物質機能は、スピン配列や電子分布がもたらす対称性の変化によって支配されます。 |
巨大な電気磁気効果 | 外部磁場を作用させると物質の電気分極が大きく変化する現象 あるいは、外部磁場を作用させると物質の磁化が大きく変化する現象 |
磁気誘電効果 | 物質の誘電率が外部磁場を作用させると変化する現象 |
特殊な磁気光学効果 | 表と裏で色が変わる現象、光に対するローレンツカ |
磁場による結晶学的キラリティの制御 | 磁場による結晶学的キラリティの発現や反転 |
スピン軌道結合 | 軌道整列の磁場制御に基づく磁気形状記憶効果や新規の固体内素励起の探索。 |
軌道整列の電場制御 | 軌道整列の状態を外部磁場で変化させる |