Last Update: 3 Dec 2012

量子ビーム特論

冬学期 金曜日第4時限
担当:雨宮、高橋、有馬、佐々木
工学部6号館2階61講義室


授業目標

量子ビーム(放射光、中性子)を用いた物質科学実験に関する基本的な知識を習得する。

授業の概要

量子ビーム(放射光、中性子)を用いると物質構造、電子構造およびその動的構造を定量的に測定することができる。量子ビームを用いて散乱、分光、イメージング実験を行う際に必要となる基本的な知識(量子ビームの性質、物質との相互作用、測定技術、解析方法、応用例)を習得する。

授業計画

  1. X線の発生と物質との相互作用(雨宮)
  2. モザイク結晶による回折とその応用(雨宮)
  3. 基本的なX線回折法(雨宮)
  4. 非晶質による散乱とその応用(雨宮)
  5. 完全結晶による回折とその応用(雨宮)
  6. X線光学系とX線検出器の原理と応用(高橋)
  7. 表面散乱、非弾性散乱とその応用(高橋)反射率、微小角入射X線回折、CTR散乱、後方散乱、核共鳴散乱、コンプトン散乱
  8. 共鳴散乱、X線分光とその応用(高橋)共鳴散乱(Nielsen, Chap.8) EXAFS、二色性、光電子分光 (Nielsen, Chap. 7)(磁気散乱には触れない)
  9. X線イメージングとその応用(高橋)吸収・位相イメージング、コヒーレント散乱(の原理)、ホログラフィ
  10. 中性子線の発生方法と、物質による散乱(有馬)
  11. 中性子の回折現象とその応用(有馬)
  12. 中性子の非弾性散乱とその応用(有馬)
  13. 量子ビームを用いた時分割計測手法(佐々木)
  14. 量子ビームを用いた1分子計測手法(佐々木)
  15. XFELやERL等の次世代光源とその利用(佐々木)

成績評価基準

学生に対する評価 レポート(4回)を提出し、その内容を評価する。

参考書(Reference Books)